毎年春と秋に「COMDEX」という世界最大規模のコンピュータのエキシビジョンが開催される。 秋のほうが規模が大きく、毎年ラスベガスが開催地となっている。春の開催地は毎回変わるのかどうかよくわからないが、今年はシカゴが開催地となっていた。
そのシカゴのCOMDEX見学とシリコンバレーの企業視察として会社から女性社員4名が参加できることになった。ラスベガスのCOMDEXには毎年2〜3名男性社員が参加してきたが、女性が参加するのは会社創立以来初めてである。
ツアーは全部で8名、とても和気あいあい藹々として楽しい研修となった。ツアーの添乗員も親切で一生懸命な人だった。
4月シカゴはまだ寒い。今まで暖かい気候の土地、または暖かい季節にしか海外に行ったことがないので、シカゴの街に着いてもどうもテンションが上がらない。気温や太陽というのは人の気持ちにかなりの影響を与えるものなのだ。街並みの色もやはり南国とは違う。レンガ色やグレーが多いという印象だ。
1日市内観光をしてCOMDEX会場へ向う。規模は予想していたよりも小さかった。その分ひとつひとつのブースをゆっくり見ることができたのでよかった。
シカゴは食事の量が極端に多い。土地柄なのだろうか?ピザの生地もタルトみたいに厚いのだ。でもすごくおいしかったのを覚えている。自分の胃袋の小ささが腹立たしく思えてきた。
シカゴからサンフランシスコへ向う。
不思議なもので空港に着いた時から、この場所は好き、この場所は好きじゃない、という直感が働き、それは現実のものとなる。サンフランシスコは何かわからないけど、好きな場所と感じた。感覚のずっと深いところから来るもので魂が喜んでいる、とでも表現したらいいのか。
滞在したホテルはノブ・ヒルにあるスタンフォードコートホテル。ロビーはクラシックなヨーロッパ調に装飾され重厚感あふれる空間だ。客室は優美なインテリアに囲まれ落ち着いた雰囲気。宿泊客は年配で紳士・淑女といった方が多い。私たちは場違いな感じだ。
サンフランシスコの街が好きになった。坂道から見える海やビクトリアン調の建物、最新の流行のものが手に入る店、おしゃれな人たち。いつでもおいしい日本食が食べれることも魅力。
添乗員のオススメが「ギラデリスクエアのパイナップルアイスクリーム」だ。 ギラデリはチョコレート工場だが、アイスクリームも食べることができる。パイナップルアイス、オススメ通りおいしかった。
1日シリコンバレーの企業を見学した。インド、パキスタン系の人が多いのに驚いた。またヒスパニック系の人も多い。ITバブルで投資家が投資して急成長を遂げた企業だろうか、近代的で新しいビルがいくつも建っている。
アメリカ人はこのITバブルを慎重に見ているという。IT業界は水商売で先が読めない、といったところだ。 そんな理由からなのか、シリコンバレーには需要があるのに、ホテルの数が少ないらしい。
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